分析研修センターは化学分析をはじめとする各種技術者の技術力向上と次世代の育成を行う一般社団法人です。
将来にわたって分析技術を受け継ぎ、優れた人材を育てていくために、 私たちがこだわったのは“学べる環境”です。 分析のプロが使用している機器を用いて、座学と実技に取り組んでもらいます。
試料にプラズマを導入し、試料に含まれる元素を励起し発光させ、発光において放出される原子スペクトル線の波長と強度を分光光度計で測定します。原子スペクトル線の波長から元素の種類、強度から含有量が分かります。
高速液体クロマトグラフ装置において、試料を移動相となる溶媒とともに、シリカゲルなどの固定相を充填したカラムを通過させ、通過速度などの違いにより成分を分離し、質量分析計において、それぞれの質量を測定します。
ガスクロマトグラフ装置において、試料を移動相となるキャリアーガスとともに液相を管内に塗布したキャピラリーカラムを通過させ、通過速度などの違いにより成分を分離し、質量分析計において、それぞれの質量を測定します。
試料を移動相となる溶離液とともに、イオン交換体を固定相として充填したカラムを通過させ、通過速度などの違いにより成分を分離し、電気伝導度などを検出することにより含有量を求めます。主にイオン成分の測定に用います。
電子プローブと呼ばれる電子線を試料表面に照射し、試料表面から放出された電子の量を検出します。試料表面を走査させながら照射し、放出された電子の多い少ないを画像として処理します。光学顕微鏡をはるかに超える倍率で、試料の表面を観察することができます。
X線を試料に照射し、X線が原子の周りにある電子により散乱され、干渉して特定の方向で強めあう回析現象を解析します。回析角2θとそのX線強度を測定することでX線回析パターンを得ることができ、既知物質の回析パターンと比較することで物質の構成成分を同定します。
試料にX線を照射し、試料中に含まれる元素の原子の内殻電子を励起し、各々の元素に固有の波長を持った蛍光X線を分光結晶と呼ばれる素子を用いて分光します。元素固有の波長に対応した角度2θのX線を検出することで試料の定性・定量分析を行います。
微量のDNAを増幅させ、遺伝子検査を行う装置です。増幅させたいDNA、材料となるプライマー、DNAを合成する酵素を混合し、一定サイクルの温度管理を行うことで、ポリメラーゼ連鎖反応によるDNAの複製を行います。またポリメラーゼ連鎖反応を経時的(リアルタイム)に測定することでDNAの定量を行います。
試料に励起光を照射し、試料からの蛍光現象を観察する顕微鏡です。細胞中の核酸や酵素を蛍光染色試薬で染色し蛍光させることで、ウィルスや細菌を計数する蛍光染色法で使用します。また光学顕微鏡や微分干渉顕微鏡としても使用します。